本日はこのような場所までご足労いただき、ありがとうございます。これからあなたを知るための25個の質問をさせていただきます。
01.まずはお名前をお聞かせ願えますか。愛称や通り名などありましたらそれも是非に。
チャーリー・ファイン。愛称とか通り名は別にないね。世界最強にして最高の魔道士ではあるけれど…別に普段からそう呼ばれてるワケでもないし。
02.年齢、生年月日、血液型、身長、体重、職業、家族構成をお教え願います。はっきりしているものだけで結構ですよ。
今年で17歳。身長は160ぐらいかな…体重は人並じゃない? 職業はさっきも言った通り魔道士。家族は…ろくでなしの育ての親が一人。以上。
03.ご自分の外見についてお聞かせ願います。髪型やその色、瞳の色やその他目で見てわかる特徴のことです。
瞳の色は黒、髪の色も黒。髪の長さは肩にかかるよりも少し長めくらいかな。レンズの大きな眼鏡をかけてる。
04.あなたの服装をお教え下さい。普段着、ということではなく、作中で最も多くの時間着用されている服装についてです。画像などありましたら拝見したく存じます。
足首まで届く長さの黒いマントに、黒の指抜き手袋。マントの下に着てるのは簡単な仕立ての地味な色合いの服だよ。あとこげ茶色の革のブーツ。
05.あなたの愛用の道具について話していただけますか? 武器、防具、アクセサリー、小物、特別な思い入れのあるものでしたら何でも結構です。
愛用の道具ねぇ。あんまりモノには執着しないと言うか…眼鏡と手袋とマントは大抵身に着けてるけどそのものに愛着があるワケじゃないからあっさり買い替えちゃうしな。特別にないと思う。
丁寧なお答えをいただきありがとうございます。質問はあと20個となりました。もうしばらくお付き合いをお願いします。
06.さて、ご自分の『長所』についてお話しいただけますでしょうか。他より優れていると思うところ、誰にも負けない自信があるところについてです。
それはもちろん、魔法の腕だね。持って生まれた魔道の力。これだけは誰にも負けない自信があるし、絶対に誰にも負けたくないと思ってる。
07.大変失礼な問いかけになりますが、それではご自分の『短所』について率直なところをお聞かせいただけますか? 他より劣っているところ、克服出来ない弱点などを…お願いします。
克服出来ない弱点と言うと、回復系の魔法だけがどれだけ練習してみても身に着かないってコトかな。ある系統の魔法が不得意って程度ならどんな魔道士にでも見られる傾向なんだけど、それだけが全く使えないってのは珍しいケースで原因が全くわからない。ま、仲間の傷を治せないのはちょっと不便だけど、こっちがダメージを食らう前に相手を撃破すれば済むことだから、気にはしてないけど。
08.失礼ついでに少し立ち入ったことも問わせていただきます。『性格』について…ご自分ではどう思われていますか? 他の方の評価と食い違うようなところはありますか?
自分ではわりと『一般的な常識家』だと思ってるんだけど…どうも世間の評価は『変人』らしいね。人付き合いが良くないのは自覚してるけどヘンだとまで言われる筋合いはないと思う…『自信過剰かつ傲慢で容赦なくキツイ性格』ってのは認めるけど、誰彼構わず切って捨ててるってワケじゃ…、やっぱ手当たり次第に見えるのかなぁ。あと私の自信は正当なモノだと思うけどね。
09.ご自分の『性格』で「トクをした」もしくは「ソンをした」と思うようなことはありますか? …おかしなことを尋ねて申し訳ありません。
大体の場合において自分の意見を通せるという点ではこの性格でトクをしてると思うよ。あんまり反論とかされないから。ただ他人から必要以上に怖がられたり遠慮されたりするのは好きじゃない。私は魔道士としては特別だけど、人間としては普通なんだから。その点ではソンをしてるんだろうな。
10.再度立ち入った質問をさせていただきます。ご自分がそのような『性格』になられたのには…過去に関わった『誰か』や『何か』の影響があったと思いますか? もしよろしければ…お聞かせ願えますか?
『過去の誰かの影響』って時点で自動的に育ての親であるガールディー・マクガイルのせいってコトになるんだろうな。いい加減で面倒くさがりで呑んだくれでだらしがなくて自堕落で、反面教師としてはこれ以上ないくらいに立派な人物だったね。あんな人間にはならないぞって影響を受けたんだろうな。
無礼な問いを続けてしまい申し訳ありません。ご気分を害されたのでなければ良いのですが。質問はあと15個残っております。もうしばらくご辛抱下さい。
11.あなたの『ご友人』に関して問わせていただきます。あなたには『親友』と呼べる方はいらっしゃいますか? かけがえのない絆で結ばれた、特別の友…『親友』についてお話し下さい。
『親友』ねえ。一応ヴァシル・レドアとトーザ・ノヴァの二人の名前でも挙げておこうかな。ガールディーを除くと一番長い間付き合いのある人間ってコトになるんだし。ヴァシルは、一言で言うと…バカ。アイツほんと何事につけてもモノを考えるってコトをしないんだから。私よりもトーザよりも年上なのが信じられないくらい。でも、頭が悪いってワケじゃないみたい。単純、って言った方が近いかなぁ。目の前にあるひとつのコトしか目に入らなくて、一度に複数のモノを処理出来なくて───やっぱバカかな…。がさつでデリカシーがなくて乱暴で場の空気を読まない奴だけど、誰かを不当に侮辱したり意図的に傷つけたりすることは絶対にしない。弱い者イジメの類いが何より嫌いでそういう現場に行き会うとどういう状況でも見過ごしに出来ない、正義感の強い一面もあるね。ま、単純一直線のただのバカだったら私は『親友』だなんて思わないし、とっくに見限って付き合いをやめてるよ。トーザは…優しいね。いつも一緒にいるヴァシルがしょーもない行動ばっかりしてるから影が薄くなりがちだけど、トーザはいい奴だよ。いつもにこにこしてるしあからさまにのんびりした性格してるから見た通りの人間だと思われることが多いみたいだけど、決めるところはきちっと決めると言うか、…えぇと、つまり怒るとめちゃくちゃ怖い。いやもちろん私自身が怒られたワケじゃないけど、偶然そのときにそばにいてトーザだけは絶対に怒らせないでおこうと思ったからね…ヴァシルもそれだけは気をつけてるみたい。普段温厚なヒトほど怒ると怖いって言うじゃない? アレ本当なんだと痛感したね…。でも正直それでちょっとトーザのことを見直した。それまでは頼りない奴だと思ってたけど、全然そんなことなくて、考えてみればどんなときでも笑顔で優しくいられるってのはすごいことなんだと思ったよ。…ま、こんなモンかな。何か長くなっちゃったな…。
12.『親友』とまではいかないけれども仲の良い『ご友人』をご紹介いただけますか。ええ、何人挙げていただいても構いません。
『友人』ねえ。私あんまり人付き合いしないから…強いて挙げるならサイトかな。サイト・クレイバー。善竜人間族の皇子で私より100歳ぐらい年上で…だから威厳とかそんなモノがあっても良いようなモンなんだけど…なんかときどき私よりずっと年下に思えるぐらい頼りない。甘やかされて育ったってワケでもないんだから持って生まれた性格がアレなのかな。真面目で素直でいいヒトなんだけど、もうちょっとしっかりしてもらいたいね。
13.それでは…ご気分を害されることは承知で、お尋ねします。あなたが最も嫌ってらっしゃる方、憎んでおられる方について。それは、誰ですか? またどのような理由からその方といがみ合うに至ったのでしょうか?
………。名前は言えないけど。事情も言えないけど。多分私はそいつを憎んでる。…もはやどうしようもないものを取り戻そうとした…そのために決してしてはならないことをした、その人物を。
14.あなたが最も嫌ってらっしゃる方について…その方とわかりあえる日は来ると思われますか? 和解出来る道はまだ残されていると考えますか?
わからない。来ればいいとも思わない。そいつのしたことは許すとか許さないとかいうレベルの話じゃなくて…だけど、いつか和解しなければならないのだと思う。それは私のためじゃなくて、ただそいつのためだけに。私はそうする義務があるのだと思う。だけどそれがいつになるかは…やっぱりわからない。
15.それでは…つらいことをお聞きしますが、あなたもそのように…誰かから憎まれている、嫌われている可能性はあると思われますか? その心当たりは? もしそうだとすればどのように感じますか?
そいつも私と同じように私のことを憎んでいるのかもしれない。もしそうだとしても私は何とも思わないけどね。私にはそいつを憎む権利があるけれど…そいつが私を憎むのは筋違いだ。正当な理由なき憎しみにまで付き合ってやるほど…私はヒマじゃない。
…重苦しい雰囲気になってしまいましたね。少し部屋の空気を入れ替えましょうか。質問はあと10個…どうか最後までお付き合い願います。気分を変えましょう。
16.あなたの『恋人』についてお聞きします。あなたには現在特定の『恋人』がいらっしゃいますか? もしくは誰かのことを好いておられますか? 照れずにお答え下さい、恥ずかしがるようなことではありませんよ。
恋人、ねえ。特にいないしつくる予定もないけど。
17.それでは、『恋人』あるいは『片想いの相手』についてお聞かせ願えますか。ええ、存分に語って下さって結構です。現在そのような相手がおられない場合は、どのような方を恋人にしたいか、理想をお話しいただけませんか?
だからつくる予定は別にないんだけど…まあ強いて条件を挙げるなら、「私より強い」ってコトかな。外見にはこだわらないけど軟弱なのは論外だよ。
18.続いてあなたの『好きな物』についてご自由に語っていただけますか? 好きな動物、好きな料理、好きな色…何でも結構です。それがどうして好きなのかもお話し願えますでしょうか。
好きな色は、黒。黒は強い色だからね。他の色を全部潰してしまうぐらいに。それに黒という色そのものに魔力を溜め込むような性質があるから、魔道士は大体黒が好きだと思う。好きな動物は…幻獣だけど、グリフォン。グリフォンは見た目が優雅で美しいだけじゃなくて、すごく賢くて優しい生き物なんだ。この世界に生きてる全部の生き物の中でグリフォンが一番好きだなあ。
19.今度はあなたの『嫌いな物』のことをお聞かせ下さい。嫌い、あるいは苦手なもの。動物、食べ物、色…おわかりになる範囲でそれが嫌いな理由なども付け足していただけますか?
嫌い、苦手、ねえ。別に嫌いな色はないし、苦手な生き物もいない。脚がたくさんある虫とか蛇とか嫌いな人は多いみたいだけど私は平気だし…まあ、好きではないけど。ああ、うじうじといつまでも悩んでるような優柔不断な性格ってのはちょっと苦手かも。それが悪いとかじゃなくて、こっちが対処に困るような感じで…大体雰囲気わかるよね?
20.少々唐突な質問と思われるかもしれませんが、『ペット』など飼われていますか? 『ペット』という呼び方が失礼であれば…人間以外の相棒、とでも言い換えましょうか。飼っておられる方はご紹介願えますか? 飼っておられない方は、どのような動物であれば世話をしてみたいか、お話しいただけますか?
グリフのことだね。グリフォンで、一応私のビースト。ビーストというのは…自分の命令に忠実に従うモンスターや幻獣、動物なんかをまとめてそう呼ぶことが多いけど…別に従えてるワケじゃない。グリフは普段は自分の巣穴で暮らしてるんだから。昔怪我して動けなくなってるところを助けてあげて以来私に懐いてくれてるんだ。贔屓目かも知れないけど他のグリフォンよりもかなり賢いんだよ。まだ若いから将来がすごく楽しみ。
人は好きなものについて語るとき、同時に自分の深いところについても語っているのだと言います。何を好きになるか、何を大事と思うか。…さて、質問はあと5個です。
21.あなたの『趣味』はどういったものでしょうか? 『趣味』…他から強制されているワケでもないのに睡眠や食事の時間まで削って打ち込んでしまうほど、あなたが好きなことをお聞かせ願えますか?
ありきたりだけど読書、かな…寝食を忘れるってほどじゃないけどね。魔道書とか、歴史の本とか。読み物の類いはあんまり、と言うかほとんど読まない。読む気にならない。
22.あなたの『夢』はどのようなものですか? 少々漠然とし過ぎているでしょうか。叶えたい願い、果たしたい約束、他人のためでも、自分のためでも。とても大事なもののはずです。お話しいただけますか?
強くあること。強くあり続けること。剣や格闘の適性がないことぐらいは自覚してるから、魔道において…最強であり続けること。ただ自分のためだけに…自分が一人で立っていられる存在なんだと確認し続けるために。
23.あなたを生み出した『作者』に言っておきたいこと、伝えたいことなどありますか? 感謝の言葉でも、改善の要望でも。この際ですから言葉にしてみてはいかがです?
いつの間にか相当長い付き合いになってるよねえ。ところで何を思って私にこんな妙な名前をつけたワケ…? ものすごく適当な名前に見えるんだけどさ。主人公なのに…。まあ今さら変えようがないし別の名前にされても困るからこれでいいんだけど、…たまに私の名前書くの嫌になってない?
24.世界の外にいる存在…『読者』に向けて、メッセージをいただけますか?
いつも読んで下さる方には異様に物語の展開が遅くて迷惑をかけてるかもね…作者が寄り道好きなもので見逃してやって下さい。あと私があんまり魔法使わないとか戦闘シーンが全然ないとかも気にしない方向で。でないとこの先やっていけなさそうだから…。
25.お疲れ様でした。これが最後の質問になります。『自分自身』に向けて一言、どうぞ。…遠慮はいりません、あなたはご自分にかけるべき言葉をもう持っているはずです。
光の前に闇は生まれる。ただ光が光であることを知らしめるために。灯った光を引き立てるために。…闇の鏡を創ったところで、救われるワケもない。それでも私は…此処にいる。生きている。
たった25個の質問であなたの全てがわかるワケもありませんが…あなたを理解する助けには、なるでしょうね。長らくのお付き合い、ありがとうございました。お帰りはあちらです。お見送り致しましょう。
質問提供:オリジナルキャラクターに25個の質問[ Ver.Shildkraut ]